山登りをされる方なら、一度は登山道にある赤いプラスチックの境界見出標をご覧になったことがあるはずです。
頂上に行くことだけで精一杯のころは見向きもしなかった境界見出標ですが、ある日プラスチック標の脇に埋もれた古めかしい標石に興味を持ってしまいました。
あるものは、江戸期村落をそのまま残す村境の標石だったり、あるものは嘗ての幕府の天領を示すものだったりと、ロマンは広がります。
国土地理院の基準点であれば、見つかるかどうかは別として正確な経緯度が公開されています。
ところが、これらの標石は国有林野以外にはどこにあるのか、それ以前に残っているのかどうかも不明なのが現況です。
江戸期の村絵図から「御林」の文字を拾い、嘗ての村邑に想いを馳せる。
山があり、川があり、神様がいっぱいおられた時代の村絵図は心の琴線に触れてくれます。それも又楽しみのひとつです。
最近は、スコップ、たわし、竹尺が必須アイテムに加わりました。
何はともあれ、宮標石の世界へようこそ。 |